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October 15, 2005

楽譜のような樹の下で

早朝の気温が10℃を割るようになって、

窓を開けると一面、霧に包まれた朝が続いています。

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そろそろ、コタツやストーブの準備をしないと。

***

私の職場には、大葉を栽培する10棟のビニールハウスの他に、

「ふじ」や「未来ライフ」を栽培する、りんごの果樹園があります。

今週からは、午前中は大葉を摘み、午後はりんご園での作業になりました。

りんご園では、脚立に登り、実に密着した葉を1つ1つ取り除いて、

効率よく日光にあて、色がまだらになるのを防ぐための作業をしています。

当たり前に食べていたりんごが、こんなに手のかかる果物なんだと初めて知りました。

***

「いいちこ」という焼酎の販促ポスターをご存知でしょうか。

そのセンスの良さは、広告デザイン界で長い間揺るぐことのない存在で

その世界にいた頃は、私にとってもアコガレの対象でした。

「楽譜のような樹の下で」(1988年)
いいちこミュージアム
(Room5をご覧ください)

このポスターのキャッチコピーが好きで、私の中に強く残っていたのですが

月曜日、りんご園に初めて入った時、なんとも言えない感動を

どう表したらいいか、考えていたら、このポスターが頭に思い出されました。

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りんご園へは、軽トラ1台がやっと通れる細く曲がりくねった道を

みんなで荷台に乗り(^^;)、移動します。

さえぎられた視界が、一気に鈴なりのりんご畑へと変わり

まぁるく赤い実が、みどりの樹にたわわに実る様子は

丹念に塗られた油絵でも見ているような感慨があります。

山登りをしていると、それまでの疲労のごほうびと言わんばかりの

平地ではお目にかかれない光景に感動するのですが

人が手をかけて、作られた畑の風景というのは

それとはまた違った感動が、(私にとっては)あるのです。

これだけの実が熟すまでに、どんなドラマがあったのだろうと想像し

大げさかもしれませんが、映画を見るようなその瞬間でした。


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Comments

人の手の入っていないものも自然ですが、きちんと人の手が入った自然の風景というのもまたこの国の風景でした。

なにも放っておくことだけが自然というわけではないですよね。

Posted by: ムムリク | October 16, 2005 at 11:13 AM

田んぼなど、それなんですよね。
むしろ手をかけて守っていくものの多さを感じてしまいます。

Posted by: クロミニ | October 18, 2005 at 11:35 PM

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