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November 30, 2005

びわ沢森林公園

降雪も秒読みに入り、葉っぱを踏むわずかな日を満喫しようと
磐梯山の西端にある、びわ沢森林公園に行きました。

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中腹から、ところどころに唐松の黄色が残っています。
この黄色い葉、あたり一面黄色いシャワーとなって降り注ぎ
北国ならではの、それはそれは美しいひとときです。

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アスファルトはご覧の通り、葉っぱに占領されてしまいます。
土に帰れないモノ少しだけ、庭の花たちの霜よけにいただきました。

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ヤシャブシかな?たわわに実っています。

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ギンリョウソウ(光合成しない腐生植物)の芽でしょうか?

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ノウサギの糞。もう毛色は茶から白へ変わったのかな。

ここは、小規模のキャンプ場を兼ねた散策路です。
地図で見つけて、初めて寄ってみたのですが
予想どおり人の気配がまるでなく、お散歩を満喫できました。
これから雪が降るまでの短い時間、森はなんともいえない良い香りがして、
他の季節にはない静寂と一緒に、そのフトコロの怖いくらいの深さを感じます。
そういう意味では、里山や小さな名所が、雄大な高峰と同じくらい
自然への「畏れ」を教えてくれるような気がして、
ついつい通ってしまうのです。

・・・耶麻郡猪苗代町

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November 24, 2005

美味しい木

今週から、りんご(ふじ)の収穫が始まりました。

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日ごとに色を増した、真っ赤なりんごたち。

勤務先のりんごは、土壌のミネラル成分にこだわっています。
日本の畑は、三大栄養素の「チッソ・リン・カリ」を、多量に与えすぎる傾向にあり
土の持つ本来の力が弱くなっているそうで、
そうなると、病気や害虫に弱く、作物の味もまた落ちてきます。
元来あるはずの、微量なミネラル分(マグネシウム・カルシウムなど)を補い、
畑の栄養バランスを健康な状態に戻すことで、
りんごの木自体も健康になり、良い実が期待できるというわけです。

りんごはどちらかと言えば、嫌いな果物でした(過去形!)。
しかし、ここのりんごを食べて、ほんとーーーーーに驚きました。
まず誰もが「あまい!!!」と言います。
しかも、甘いだけでなく、酸味とのバランスが絶妙、
水分をたっぷり含んでいて、食べだしたら止まらないほどです。
今まで食べていたのは、りんごじゃなかったかのよう。

りんごの収穫は、バケツ大のかごを肩から下げ、
脚立にのぼって、摘んだ実を次々と入れていく作業です。
かご1つ満杯で、推定10キロはあると思います。
それを1日に、数え切れない回数、繰り返します。

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さらに、プラスチックのコンテナーにある程度の選別をします。

おとうさん(社長の愛称)は、以前、言っていました。

***

儲けなんて考えてたら、重労働のりんご園なんてやってらんねぇべ。
でも、このりんごが、わが(私を)大学まで行かせてくれたって思うと
カネだけじゃ、ないんだよね、りんご続けるのは。

***

まして、こんな美味しい果実の木を倒すなんて
想像もできないんだろうと思います。

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November 20, 2005

新雪

今季はじめての、雪に会いに行きました。
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猪苗代町の西に面した山、1500mクラスは冬、下は秋、の同居。
白いフリースを着た山々。

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裏磐梯・中瀬沼散策路は、頭上をはるかに越えた高さで、
真っ赤に熟したツルウメモドキにツグミが群がっていました。

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裏磐梯・曽原湖付近の唐松ロード。
黄葉が見えなくなってしまうのも、きっとあと数えるくらいの日。

秋から冬への木々の変化は、一週間単位で次々と風貌を変え
紅葉まっさかりの頃の人出を思うと、
その表情は、いつ見てもそれぞれが絵になる、とても美しい瞬間なのになぁ、と
ひとりで楽しむには、もったいないような気分です。

・・・耶麻郡猪苗代町・北塩原村

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November 17, 2005

山栗ウォーズ(T0T)

ちょっと遅めの、山栗。
「ウチの裏山に、まだいっぱいあったから。」といただきました。
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ご覧のとおりの虫食いですが、「とっても甘かったよ。」とのお言葉に
「いただきま~す♪」と喜び勇んで持ち帰りました。

栗は、表の皮を「鬼皮」、薄皮を「渋皮」と呼び、
2・3時間、水に漬けておくと柔らかくなって、むきやすくなるそう。
栗専用の「皮むきハサミ」は、数年前に衝動買いしたものがあったので
「ようやく出番!」とばかり、取り出して、むきむき。
包丁だと、かなり苦心するようですが、あっという間にきれいにむけます。
んがっ。それからは、とてもスリリングなひとときになりました・・・。

ご存知の方も多いと思いますが、栗に虫はつきもの。
拾ってきた栗を、うっかりそのまま部屋に置こうもんなら
栗の中から、四方八方へ虫が這い出して恐ろしい光景になります。
毎日、土に触れて仕事している私、虫には慣れているはずなのですが
手のひらの中の、これから口にしようとしている、その甘い実に
しっとりと横たわっているお姿が、目に飛び込む瞬間には
慣れるはずもなく、悲鳴をあげずには、いられませんでした・・・。

友人いわく、「虫、食ってるけど、私はその部分だけ切っちゃうの。」。
そーか、そーか、多少、実が小さくなってもいいか、
じゃ、思い切って半分切って・・・ぎゃーーー!!!
中心部分から食してらっしゃるので、ボ、ボディが・・・(T0T)。
さらに、虫食い穴のないものを選んで、切って・・・ぎゃーーー!!!
な、なんで、いるの・・・どこから入ったの?!!
そんな、こんなを繰り返し、息も絶え絶え、ハサミを握って、「はぁ、はぁ、はぁ」。
・・・結局、残ったのは5つだけ。
一体、友人は、どうやったの?
山の子は強い、と思わされた出来事でした・・・。

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November 16, 2005

葉っぱの不思議

大葉摘みの仕事をしていると、時折、珍しいかたちに出会います。
ハートのようなフォルムや、一本の茎から双子、三つ子、四つ子。
そして、葉全体に白いまだら模様の、「斑(ふ)入り」。
それらに出会うのは、本当にまれ。
双子ちゃんの生まれる確率ってこんなものなんだろうなぁ、なんて
葉っぱを見ながら思います。
でも、不思議とそういったのが現れる確率が、ぐんと上がる時期があって、
苗の高さが、ヒトの膝ぐらいまでの成長期は、とても多く、
(最終的には2メートルくらいまで成長させます)
20本にひとつくらいは、確実に見つけますが、
腿の高さくらいまでに成長した頃には、ほとんどなくなります。
なぜだか分からないけれど、なんだか葉っぱ自身が
きれいな形を試行錯誤しながら、覚えているみたいに見えるんだよなぁ・・・。
「あ、やべ。かたち間違えた・・・」なんて、夜中に温室で言ってるのかも。

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November 14, 2005

山あいのそば屋

福島県中通り地方でも、今週から最高気温が10℃を下回るようになりました。
早朝は2℃くらいまで下がる日も出始め、ひと雨ごとに寒くなってきています。
週末、ほぼ新潟との県境にある、友人のおそば屋さんを訪ねました。
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会津の山々、紅葉は終わりかけていました。

西会津町、西方街道(国道400号)は、すれ違うのがやっとの細い山道で
まわりは360度山に囲まれています。
時折、数軒の集落があり、道端では水路で大根を洗う姿がまれに見られますが
行きかう車もほとんどなく、小鳥の小さなさえずり以外、まったく物音のない、
「寒村」という言葉がぴったりくる場所です。
そんな、コンビニはもちろん、ガソリンスタンドも、病院もない、街道沿いに
名無しのおそば屋さんが一軒あります。
「黒沢(地名)の農家のそば屋」とだけ、見落としてしまうくらいに小さく、
手書きで書かれた木の板と、数本の「そば」ののぼり旗が目印。
冬の間は、豪雪で閉鎖されてしまう、期間限定のお店です。

そこは私の友人の実家で、ご主人は友人のおとうさん。
林業、きのこ栽培、そば打ち、水稲、炭焼き、そしてスキーのインストラクター。
なんでもこなしてしまう、スーパーおとうさんのお話です。

***

このあたりは、桐が有名で、昔は高く売れてね、1本50万、100万ってザラだった。
それが、きのこや野菜もそうだけど、海外から安く入ってきて売れなくなった。
そのうち、育てたものをここで、訪れた人たちに売るようになったんだけど、
飛び抜けてそばがよく売れるんで、そば屋をやることにして、
他にも、いろんなこと、やってるよ。
炭焼きなんて、本当に貧しい人がやるもんだ、って昔は思われていたけどね。

今の日本人は、みんな疲れているよね。
「もっと豊かに、もっと」って求めすぎていて、でも、その流れから抜けられなくて。
家族が健康で、素直に感情をぶつけあって、身の丈に合った暮らしができれば
それが本当の豊かさなんじゃないかなぁ。
この店、宣伝しないのに、わざわざ関東方面から、常連さんがよく来るよ。
会社の組織の中で、もがきながら働いている人なんかがね。
私にできるのは、そういう人たちに、喜んでもらえることをするだけだけど
それは、本当に幸せなことだと思うよ。
こういう時代の流れの中で、自分の役割って何だろう、って考えるからね。

***

会津の空は、一足早い冬のような暗さでした。
夏でさえ、日照時間がとても短いであろう、右も左も山肌の迫った山村で、
半年という長い冬を、豪雪と共に生きてきた人たち。
その暮らしはきっと、今でも慎ましやかで、たくましいものなんだと
まわりの風景を見ているだけで、想像することができました。
大きな大きな肉厚しいたけの炭火焼や、山にんじんの天ぷらと新そば。
いろりを囲んで、個室で食事ができる、小さいけれどあったかいお店でした。

・・・耶麻郡西会津町

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November 11, 2005

りんちゃん事件

朝から、どーーーーっと、疲れた事件がありました・・・。

10月28日の記事、肩のり猫の「りんちゃん」のことで。

今朝、職場のすぐ手前で、車にはねられた猫の死体を発見。
アクセルをゆるめ、じーっとその猫の特徴を観察。

●全体的に白。
●尾がチャコールグレーのまだら。
●顔にもグレーの模様がちらほら。

・・・・・!!!まさか!!!りんちゃん?!

あわててハザードを出して、車を道路の脇に寄せ、飛び出しました。
自分でも驚くほどに、脚が全速力。
なぜか、目がうるんできます。

果たして・・・猫の顔は、微妙に茶色が入っていました。

同僚の車が次々と、後ろから顔を出しながら近づいてきます。
「りんちゃんじゃないよねっ?!」
「うん、ちがう・・・」呆然と道端で肩を落として、ほっとする私がいました。
駆け出したその数秒の間に、様々な思いが頭を巡ったのですが
「どうしてもっと可愛がってやれなかったんだろう」
なんていう、後悔の気持ちがあったのです。

仕事中に背中に乗られて、正直「うざい」と思うこともしばしば、
そんな一匹の猫に、してやられました・・・。
りんちゃんは今日も、のほほんと温室でうたた寝しています。

「うざい」と「可愛い」。
自分にとって、「悪い」と「良い」を同時に感じさせてくれる、
そんな対象に、最近はとても惹かれます。
猫はともかく、特にヒトの「いじわるしたくなる気分」や
「同じようなことを繰り返してしまうクセ」といった、どうしようもないことにこそ
特別な意味があるように思える時があります。
・・・簡単に言うと、ナウシカ(宮崎アニメの主人公)のようなパーフェクトなヒトより
千尋(同)のように危ういヒトの方が、考えさせられ、また、成長させられることは
多い感じがする、とでも言いましょうか。(^^;

動物もヒトも、自然も、仕事も、都会も、田舎も、
シンプルな要素ではなくて、複雑だからおもしろいなぁと思うのです。

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November 10, 2005

夕焼けドライブ

空が、大きく広く見える毎日を過ごしていると、
季節ごと、時間ごとに変化する、その美しさを見るだけで
とてもシアワセな気持ちになれてしまう、シアワセモノの私です。
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近頃は、寒さの到来と共に、空気が凛と澄んできて
近くの里山は真っ赤に、遠くの高峰はうっすら白く、
雲は時折、雪をはらんで、なまり色に染まり
冷たく厳しい、けれど、美しい、冬の始まりを予感させています。
磐梯山も今週になり、例年より2週間ほど遅めの冠雪をしました。
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こんな夕陽を見たら、ついつい追っかけたくなり・・・

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峠道を暗くなるまで、ひとりドライブしてしまいました。
笠ヶ森山、八幡岳かな?見事に紅葉しています。

・・・岩瀬郡岩瀬村(現須賀川市)・諏訪峠

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November 06, 2005

カメラな日

郡山市立美術館で開催中の「岩合光昭写真展(~12/25)」に行ってきました。

岩合さんは、世界を舞台に活躍される動物写真家です。
ナショナルジオグラフィックや、アサヒスーパードライのCM、
ネイチャー番組、アウトドア雑誌などでもよく知られる存在で
動物に接近した印象的な写真から、私もいつからか惹かれていました。

トークショーやサイン会も併設され、間近で拝見することができたのですが
とても親しみやすくて、あったかい方だなぁと感じました。
カメラマン、冒険家など、自然を相手に仕事をされる方には
特有の共通する顔立ちがあるような気がします。
強い日差しや風雨にさらされた経験のある、深いシワ。
うんと遠くの大きなものや、すっごく近くの小さなもの、
光と色の違いをとらえることに慣れた2つのヒトミ。
人間社会の喜怒哀楽だけに浸されていない、おおらかな表情。
岩合さんにも、そんな雰囲気を感じることができました。
また、迫力あるたくさんの写真からは、
特に、野生が持つ親子愛と、生命力の強さが迸っていました。
サイン会では、ひとりひとりにイラストを交えて長い時間を割いていらっしゃいました。
***
そんな岩合さんの写真を見た後で、自分の写真を見ると・・・(T0T)
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トークショーで、岩合さんが繰り返していたキーワードがありました。
「相手(被写体)をいつでも優先して下さい」。
なるほど。
自然はこちらの思い通りにはポーズしてくれませんから
そういう相手中心の毎日を送ってらっしゃるせいか
傲慢さはみじんも感じられないお方でしたし、
写真からもまた、動物に対する愛情や、
過酷な状況でも挑戦し続ける勇気が伝わってきました。

・・・私もまだまだ、たくさん自然を見に行こうっと。
あ、裏磐梯の紅葉、ピークです。あと1~2週間ぐらいかな。

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November 04, 2005

いただきもの・おかえし

先日の記事で、りんご銀行になっていた我が家ですが、
最近、新たな貨幣(笑)が加わりました。
それは「柿」、「かりん」、「さつま芋」、「里芋」、そして「菊」。
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菊は、とても控えめな優しい香り。「みやび」ってこういうことかな。

盛夏のきゅうりや、トマト、びわ、ラズベリーに始まり、
つるむらさき、梅、なす、マリーゴールド、ぶどう、梨、はやとうり、なめこ、ビオラ・・・。
週に一度は、何か持って帰ってきたような夏から秋。
さて、問題はおかえしです。
頂いたものに対して、何かを「買って」返す、ということはできませんでした。
都市部にいた頃は、雑貨屋さんで、デパ地下で、洒落た小物やお菓子を買い、
箱の料金を取られながらも、可愛らしくラッピングしてもらっていました。
しかし、頂く機会が頻繁、何より洒落たお店があまりない(^^;という理由もさることながら
「畑」でできたものは、「お金」というより「労力と時間」の贈り物だと思うのです。
この贈り物にお返しするのは、やはり「労力と時間」である気がするのです。
けれども、私には畑もありませんし、何より畑作業のベテランがお相手では
大抵の作物は「ウチでも作ってんだっけ~(作ってますよ)。」なのです。
草花もまた、広いお庭をお持ちのベテランガーデナーがお相手では
大抵の草花は「ウチでも咲いてんだっけ~(咲いてますよ)。」なのです。
裁縫なども好きな私ではありますが、好みもあり、形に残るのは考えもの。
そこで、苦肉の策として、お菓子を作って差し上げています。
これがなかなかの好評で。
・・・りんごなら、まだたくさんあるし♪(^^;;;

今思い返してみると、「買ってかえす」という行為は
「センス」や「その人の価値感」を返しているような感じがします。
それでも「感謝」の気持ちは伝わるでしょうが・・・。
「お金」はいざという時、何にでも変えることができる
トランプでいえば、ジョーカーのような存在だとすれば
ジョーカーが敬遠される、こういった田舎の素朴な交流は
お互いの技量を育てる意味でも、良い慣習だなぁと思うのです。

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