« 続・生ゴミ肥料04 | Main | いのちづな »

February 26, 2006

異動の季節に

梅のたよりが届くようになるとちらほら耳にする、異動・転勤の話。
ワタシもまた、ダンナさんの転勤でここに引越してきました。

今でこそ環境にも慣れ、他では味わえない楽しみを満喫しようと
小さなトラブルにも前向きな考え方になっていますが

「福島なんかに引越して来なければよかった・・・!」

そう思ったことが1回だけありました。・・・

***

DSC0009101

2003年10月、伊丹空港発・福島空港行きの飛行機は
混沌とした、しかし、思い出のたくさん詰まった
夕焼けに染まる大阪の摩天楼を飛び越して、
新しい暮らしへと、ワタシを乗せて飛び立ったのでした。

DSC0009601

***

1時間強の短いフライトがまもなく終わろうとし
わずかな手荷物と一緒に飛行機の窓から、
近づいた福島の町を見下ろした、その瞬間でした。

「え、真っ暗!!!」

意識して見たことが無かった、漆黒の地上がそこにはありました。
何キロおきでしょう、点・・・点・・・・・・・点、
簡単に数えてしまえるくらいの頼りない灯りだけが
そこにかろうじてヒトが住んでいることを教えていました。

「あ~ぁ・・・とんでもない所に来たんだ!どうしよう!」

これから始まる未知なる毎日への不安から
その圧倒的な闇は、ワタシにとって、味方のまったくいない
押しつぶされそうな孤独を感じさせたのでした。

「人生の選択、間違えたかも・・・」

今でこそ、笑えるエピソードですが、その瞬間の
窮地に立たされたような感覚は忘れられません。

***

DSC0008501

何しろ、大阪でのワタシの「夜景」というものは
昼間よりも明るいほどの林立するビル街のきらめきであり、
運転中のライト点灯など、必要ないほどの光の海だったのですから
田舎の夜の暗さを初めて意識した瞬間だったのです。

郡山市の市街地にはビルもあり、国道沿いには大型店舗も数多い街ですが
車で15分も走れば、田んぼが広がる農村地帯。
福島空港周辺は、「村」という地名が連なる地域でした。

***

さて、2年とちょっとが過ぎて・・・

はじめ、なんて渋滞のない町なんだろうと思ったそのメイン道路も、
今やひとつでも信号を避けようと、裏道を探すようになりました。
交通量が増えたわけではなく、ワタシはこの町に慣れたのでした。

郡山市は、転勤で他市町村から移り住んでいる家族が多いと
よく聞きますし、ワタシのまわりにもそういう方がたくさんいます。

企業戦士として異動を余儀なくされたお父さん・・・。
自分のことより子どもたちの環境の変化を気遣うお母さん・・・。

異動による引越し回数が多いヒトは、
「環境が変わることのストレスから寿命が短い、という統計結果が出た」
というような報道がいつかされていました。
その精神的負担は、経験者にしか分からないものかも知れません。

でも、そんな人生と向き合って、慣れるように毎日努力している方が
全国にたくさんいることを想像してみると、
少しは気持ちが楽になり、励まされるような気になるのです。


« 続・生ゴミ肥料04 | Main | いのちづな »

Comments

んちゃ!
先日朝のTVニュースで、福島が一番高齢化している県であると報道されていました。
若い人達は都市へ移り住み、出生率も国内最低だそうです。

…クロミニさんっ!強く生きていって下さいね!!

PS~ペンギン村はますます大都市らしく変化を遂げています。
   バイなら~

Posted by: アラレ | February 27, 2006 at 08:47 PM

こんなところにアンモナイトのコメントが・・・あ、化石って意味ね♪
いいから、自分の腰、養生なさい。

Posted by: クロミニ | March 01, 2006 at 10:39 PM

転勤、引越し、転校、、、、
ものすごいエネルギーが必要なことでしょう。
息子の通う学校は、学年で年二桁の転出転入があります。
子どもたちも大変だな、と思います。

もし私だったら・・・・・うう。
東北以外に住むのは怖いかも。
なにせほら、田舎者ですから。
働いていると、日本全国いろいろなところの人と話をする機会がありますが、同じ日本人でも人種がちがうーと思うことが多々あります。
住んでみたらまた違うんでしょうね。

Posted by: koko | March 02, 2006 at 12:23 PM

kokoさん、こんばんは♪
最近は、学校のクラス数が減ったなぁと思っていますが
その中での2桁転入出とは、多いですよね。

「東北以外に住むのは怖い」と思うの、なんだか可愛いなぁ。
ワタシは結構移住に壁がない方なのですが、
もし引越し先でお付き合いするなら、
そういうタイプのヒトが、なんとなく信用できるな、なんて
漠然とですが、思います。
自分の育った環境を出たくないという愛着を持っていること、
ステキなことだと思いますよ~。

Posted by: クロミニ | March 03, 2006 at 11:26 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74587/8822102

Listed below are links to weblogs that reference 異動の季節に:

» 福島空港 − 全国津々浦々空港めぐりNo.2 [グリーン車 アッパークラス体験記]
〜アクセスは少々悪いが、各地をダイレクトに結ぶ空港〜 今回ご紹介する空港は、東北地方にある「福島空港」。東北地方にも各県に1つほど空港がありますが、東京に近い「福島空港」は昔から羽田線がないためあまりなじみがないかもしれません。  「福島空港」といって....... [Read More]

Tracked on March 25, 2006 at 01:36 PM

« 続・生ゴミ肥料04 | Main | いのちづな »