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October 23, 2006

キアゲハの不思議

夕暮れどき、花を摘みに庭に出ました。

今夜のテーブルに、一輪の花を添えるためです。

パチン。

ふと、フェンネルを見ました。

***

フェンネルとは、セリ科のハーブです。

毎年わたしの庭のフェンネルには、キアゲハが卵を産み付けにやってきます。

初夏から晩秋まで、何頭もの幼虫たちが

糸のような細い葉を、旺盛な食欲で食べ、すくすくと成長します。

はじめは真っ黒で1センチほどカラダが、いつの間にか5センチにもなり

グリーン、オレンジ、黒のそれはそれは鮮やかな色に変わっていきます。

そして・・・いつも彼らはそこから姿を消してしまいました。

どこで、蝶になっているの?

毎年彼らに会うたびに、不思議に思っていました。

***

その日、その不思議をひも解くチャンスに巡り合いました。

一頭の「彼」が、食草であり住みかであるフェンネルを後にしたのです。

庭に生い茂るさまざまな植物たちを通り過ぎ、

ただただ一心不乱に、一方向へと、歩き続ける彼。

「もう食べる時期が終わった」ことを感じずにはいられず

いつの間にか落ちてしまった陽も忘れ、

ずっと彼の行き先を目で追っていました。

暗闇の中、一度も立ち止まらずに進む姿は、神秘的でさえありました。

ふと、フェンネルから10mほど離れた電柱のわきで

彼は立ち止まり、それ以上動かなくなりました。

***

翌朝、確認に行くと、彼は「前蛹」になっていました。

「前蛹」とは、サナギになる前の段階で、

カラダを丸めがちに固め、そうして全く動かない状態です。

調べたところ、1日ほどで背中が割れ、色が白から茶へと変化するそうです。

残念ながら、それ以来彼の姿を見ることはありませんでした。

外敵に食べられてしまったのでしょうか。

***

キアゲハは、食草でサナギになってしまうと、

鳥などの外敵に襲われる確率が高くなるため、移動したのかも知れません。

DNAに刻まれた指令にまっすぐ従うように、「遠くへ」「遠くへ」・・・

1時間足らずの新月の夜の出来事、ずしりと胸に響いちゃいました。

そういえば、先週の「DASH村」でキアゲハの幼虫が紹介されていました。

蝶になるには、一度サナギの中で、幼虫の組織が溶けて

蝶の組織が新しくできるというようなことを言っていました。

週刊モーニングに掲載のマンガ「とりぱん」の作者、とりのなん子さんも

キアゲハの羽化を試みていて、いま紹介されています。

***

興味のある方はこちらへ・・・

昌子のお庭は虫づくし(キアゲハの羽化が紹介されています)


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