March 08, 2007

地球、ゲット!

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猫の額ほどですが・・・わたしの畑も、地球の一部!

とうとう念願の畑を借りることになりました!!

鼻息も荒く、クワと長靴を新調だぁ~!!ふんがふんがっ。

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August 12, 2006

きれい・きたないとは何だ?!

8月は、温度計が50℃を指す「展示温室」の担当になり、

もはや、インドでもアフリカでも生きていけそうです。(T0T)

職場には、展示温室の外に、人工の小川が流れています。

今週は、その小川に長靴で入って、溜まったアオミドロを熊手で掃除しました。

アオミドロは、流れの少ない浅瀬に大量に溜まっています。

照りつける陽射しの下で、何度も何度もすくっていると

いつしか流れは透明になり、川底の石がきらきらと光を取り戻します。

「うーん、何だか、いいことやったなぁ!」って気分?

・・・いや、そうでもないんだなぁ・・・

***

アオミドロの下には、たくさんの命がいたのでした。

つるつるした体長1センチ前後のゲンゴロー。

ヒゲが目印の威勢のいいドジョウ。

ついつい遊びたくなる真っ赤なザリガニ。

棒切れのように細いミズカマキリ。

背泳ぎが見事なマツモムシ。

ヒトにとっては、汚い、臭い、醜いと思われる場所が

彼らにとっては、命をつなげる居心地の良いすみかだってこと。

掃除をした後の、きらきら光った人工の小川には、

そんな彼らはいなくなっていました。

***

見学にくる子供たちの多くは

「ねぇ、小川に入ってもいい?」とお母さんに聞いています。

お母さん方は、「汚いから入ったらよごれるじゃん!」

「臭いんだから、入っちゃダメ!!」という返答がすべてです。

私も、掃除をするまでそんなふうに思っていました。

でも、長靴をはいて、生きものに触るのは楽しい!!

濁った水の中に、動くものを見つけた瞬間の単純なヨロコビ。

私は幼い頃に小川で遊んだ経験がないので

いい歳をして、子供と同調できるほどに、カンゲキしてしまうのでした。

ひとしきり、昆虫や泥に触れていると

きれい・きたないって一体なんだろう?と思えてきます。

高山植物と同じように、ここでしか生きていけない命を思うと

ヒトが勝手に作った、カテゴリー分けだけで見るのは

ちょっと残念な、面白い世界があることに気づかされます。


***

アオミドロの美しさを紹介しているHP

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July 16, 2006

ドカティ

気温が上昇するにつれ、仕事から帰ると汗だくのカラダはへとへとに疲れ

夕食後は気を失って、泥のように眠ってしまう毎日です。

農業は、土いじりだけでなく、施設を組み立てたり

大きな道具をたくさん運んだり、片付けたり、という

土方的な作業も少なくはないことを思い知りました。

鉄パイプや肥料袋は、何十キロという単位の重みで

ワタシの細っちい腕に、挑戦をしかけてきます。

Tシャツは汗だらけになり、日に2度は着替える始末。

一緒に働く女性には、今年定年を迎える60超のお方をはじめ

社会人の子供を持つ、年配の方も多くいて、

男性と変わらないその働きっぷりには頭が上がりません。

しかし、彼女たちを見ていると、体力に加え、判断力と瞬発力があれば

女性でも男性と同じように働けることを感じます。

また、道具や機械は、そのように作られているんだということも。

こういう仕事をする時間を重ねていると、

たくましい自立心が養われる気がします。

***

息を切らして働いているその間にも、作物たちは

季節の変化を敏感に察知して、成長を続けています。

黄金色に実った麦の穂は、乾燥が終わって脱穀へ。

手のひらに収まるほどだったタバコは、身長をゆうに越えて開花。

蚕たちは鈴なりのマユとなって収穫され、

大田植えした稲の苗は、一面緑のパッチワークになっています。

7月は、福島県で栽培農家の多い、シクラメンの手入れ中。

既に開花を始めているので、蕾の状態を摘み取ることで

出荷期に満開を迎えるように調整しています。

***

ふと、「チカラこぶ、ついた?」と腕を曲げて見せると

ダンナさんが驚嘆していました・・・。(^^;

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June 21, 2006

夏至のころ

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大きいものでも10センチ強の、摘果きゅうり。

間引かれて、ゴミがサダメではしのび無くて、ちゃっかり頂戴。

トゲトゲが指先に痛いけれど、独特の青い匂いに

あー、きゅうりって、こんな香りだったな。って夏の到来を感じます。

とれたてを味噌やマヨネーズ、塩漬けでパリポリ・・・♪

包丁も入れずにキッチンで頬張るきゅうりは、

噛むほどに甘くて、ハツモノに感謝の思い。

***

ひと雨ごとに、雑草も花も野菜も、ぐんぐん成長めざましく

どこまでも続いていそうな曇り空が晴れる頃には、

まぶしい陽射しに負けない立派な風物詩に変身することでしょう。

ワタシもまた、クワ使いだけはちょっぴり成長したのかな。

トマトを手入れしては、「クロミニさんトマトの香りがする」と言われたり、

アスパラは植え替えて、3年経たないと収穫できないことを知ったり。

そんな梅雨真っただ中です。

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May 19, 2006

大田植え

生まれてはじめて田植えをしました。

私の職場では、毎年恒例の「大田植え」があります。

総勢100人以上が、戦闘服に身をつつみ

美味しいコメ開発の名目のもと、何百品種という苗を

機械では選別しながら植えられないため、手作業で植えます。

きっちりマス目に切られた、無数の泥の交差点に

皆いっせいに腰をかがめて植える光景は、

なかなか見られないものだと思います。

***

田植え専用の長靴があること、

足がなかなか抜けずに歩きにくいこと、

苗にはモミを付けて植えること、

4月に蒔いた種がきれいに生まれて成長し、

まれに、立ち枯れたものができること。

はじめての出来事が満載の1日でした。

***

何でもないおしゃべりをしながら

ゆ~っくり、ゆ~っくり、一歩ずつ。

きらきらまぶしい水面を、アメンボは気持ちよさそう。

額の汗を手の甲で押さえたら、泥がついちゃいました。

となりの人の顔も、そんな感じです。

そうして、1日が終わったら

見渡すかぎり、お米の始まりになりました。

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May 17, 2006

5月の畑

田んぼに水が入りました。

まだ10センチほどの小さな苗が

鏡のように光った大地で、

頼りなく、しかし、整然と並んでいます。

・・・あ、カエル。

水面の上に、風のように軌跡を描いたのは

大忙しのツバメたち。

向かいの里山は、すっかり緑に染まり

ホトトギスが鳴きはじめました。

ひさしぶり!また会えたね。

***

今月は、葉タバコの苗を植えたり、

「天蚕(てんさん)」という蚕のハウスで草取りをしたり。

蚕はとてもデリケートな生きもので、

葉タバコを触ってから近くに行くと、死んでしまうそうです。

この天蚕は、今は1センチほどですが見事なグリーンで、

7月になれば、親指ほども大きくなります。

麦畑では、大麦も小麦も2ミリほどの花が、一面満開。

針のような穂先が、風にふわふわとなびいて、とてもきれいです。

仕事なので、写真を撮ってお見せできないのが残念!

風や光や色を、1日中感じながら働けることは幸せです。

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April 30, 2006

だばい・だべした

福島弁の渦の中で、毎日働いています。(^^;
例えば、スーパーのパートさんや、スタンドのバイトくんには
イントネーションの福島弁らしさはあれど、
聞き取れない、理解できない言葉というのは、あまりありません。
同じ郡山に住む人でも、農家出身の方は方言がディープなのです。
そういう意味では、福島のネイティブな部分に入り込んで
私は貴重な体験をしているんだなぁと思います。

そうして驚いたことに、同僚の方たちは、職場の仕事の前後や休日に
自分のウチでの農作業をも、しっかりこなしているのです。
(つまりは兼業農家ということです)
皆さん、ぜい肉を持ち合わせていない、均整の取れた体型をし
休憩はきちんと取るものの、身体を使うことを惜しまない働き者。
だいたい、幼い頃から祖父母と同居し、大勢の人の中で育った為か
人と接する事に物おじしない、飾らない性格の方が多いので
私にとっては、毎日楽しく働けています。

***

4月は、ほとんど稲の芽だしまでの作業でした。
深さ数センチの苗床に、水分を含ませたモミを蒔き、覆土する。
数日温室に置いておくと、小さな白い、稲の始まりが次々顔を出しました。

来月は、養蚕や葉タバコの仕事が始まります。

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April 20, 2006

結い絶賛

「堀払い」という言葉、知らない人はたくさんいると思います。
私もいまの職場で体験して、はじめて知りました。

田植え前に、田んぼに引く水路の掃除を、
それに関わる人総出で行う、春の作業のことです。
幅1m、地面からの深さ2mほどの、汚泥の溜まったU字溝に入り
スコップでそれをかき出すという、とても体力のいる作業です。

私の職場では、総勢100人弱が数キロに渡って行いました。
雨合羽に長靴、ビニール手袋といういでたちで汚泥と格闘したのは
7割以上を占める、男性の皆さん。(女性は付近のゴミ拾いなど)

この同僚紳士たちの働きっぷりに、カンドーしてしまった私。
U字溝に次々とためらうことなく飛び降りて、あざやかなスコップ使いで
黙々と額に汗しながら働いていて、率先して難所を担っていました。
・・・なんてカッコイイんだべ!!(笑)。

近隣住民による労働力の共同作業を、「結い」と呼ぶ地域があるそうですが
この「堀払い」は、まさしくそれで、縁遠かった私にはとても新鮮に映りました。
お互いの信頼関係や、仕事に対する姿勢を垣間見たようで、
そんな気持ちを同僚に打ち明けると

「こんなこと、当たり前だべ。おらの町は、堀払いに出られない人からは
 きっちりお金徴収して、それを働いた後の飲み代にすんだかんね!」
と笑っていました。

***

郡山でも、ようやく桜が満開になろうとしています。
稲の種まきに追われる日々が続いています。

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April 04, 2006

遅い啓蟄

新しい職場での仕事が、今日から本格的に始まりました。

目線をあげれば、まだ雪の残るふくしまの山々。

足元には、広い広い、ひろ~~~い「ほ場(田畑)」。

えっと、どのくらい広いかといいますと・・・

東京で言えば、代々木公園が、

大阪で言えば、OBPが、

名古屋で言えば、名古屋ドームが、余裕で入ってしまうくらいです。

敷地の端に人がいても、目を細めても見えません。

ほ場内を、歩いて移動していたら、日が暮れてしまうので

自転車で移動しています。

移動だけでも、トレーニング状態・・・。

今日は、りんどう(花)の芽の定植が主な仕事。

すぐそばで、ヒバリやウグイスが春の到来を知らせるように鳴いていました。

・・・腹の虫も、負けずに鳴いていました。

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March 24, 2006

サクラ、サク。

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採用率25%の選考をなんとかクリアし、
50ha(約700m四方)の農地を所有する職場で働くことになりました!
おめでとうございます。ありがとうございます。
4月からは、毎日おひさまの下、です。

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