March 17, 2006

続・生ゴミ肥料05

ダンボールコンポスト(愛称ゴミー)、続報。

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毎朝見る、ゴミーの状態。
もわっとあったかく、まだら模様になっています。

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色の濃いところが発酵中で、微生物の活動痕と思われます。

ようやく地温を保つコツが分かってきました。
ゴミーには何より「空気」と「水分」が必要で、
米ヌカや油よりも、水分を100cc入れるだけで、顕著に地温は上昇します。

土を使うコンポストは「とにかくゴミの水分を切ること」が原則です。
しかし、ピートモスとくん炭のダンボールコンポストは
土に比べて圧倒的に乾きやすいのが特徴で
「水分を抜く」より「水分を加える」ことで調節を楽にした方法なのです。

そういう意味では、カラッとした気候の東北や北海道はもちろん、
ジメッとしがちな気候の、関東以西にお住まいの方にも向いている気がします。

しかし、はじめて2ヶ月たち、地温が上昇すると、
「無臭」とは言えなくなりました。
「キッチン、くさいっ!!」ってわけでは決してないのですが
ゴミーのフタを開けると独特の臭いがします。

なんて表現したらいいのか・・・臭くは、ない、と思うんですケド・・・
真夏にこれ、かき混ぜるのは、どうなんだろ・・・
やっぱ、冬期限定、が無理せず続けられるかなぁ。

そういえばよく「土の香りがする!」なんていいますよネ?
このゴミーがゆくゆくはそういうふうになるらしいんですが、
土の香り自体がよく分からないワタシ、気づくンデショウカ???

***

最近の風呂トモダチ。

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どーん。タイトル文字、ふとっ!&、ピンクレディー・・・

月刊現代農業・別冊 「堆肥・とことん活用読本」(農文協)。

いや、半分以上書いてあること、理解できないんです(え!)、けど
内容のほとんどが、実名入りドキュメントという説得力により
土とまじめに関わろうとしている方の、地道な実践が書かれていて
繰り返し、繰り返し、読んでいる、クロミニです。

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February 20, 2006

続・生ゴミ肥料04

早いもので、ダンボールコンポストを始めて1ヶ月が経とうとしています。

その間、変わったこと。
・我が家のゴミの量は半分になりました。
・シンクの排水カゴの掃除がとてもラクになりました。
・食品トレイを全部洗い、ゴミに出さなくなりました。
(我が町郡山市では規制があまり厳しくはありません。
 お恥ずかしい話ですが、今までほとんどゴミとして出していました。(^^;
 精肉のトレイとか、出来合いおかずの容器とか・・・。
 それをリサイクルに出したり、調理道具に使ったりするようになりました。)

そして
・ゴミについてさらに考えるようになりました。

日本のゴミの大半は、「生ゴミ」と「食品トレイ」と「ポリ袋」ではないかなぁ。
食品トレイとポリ袋は、石油からできているもの。
石油が高いと言いながら、石油製品を使い捨ててゴミにしていることって
矛盾している気が・・・。

生ゴミと食品トレイは減らすことができたので、
ポリ袋をゴミ出しから減らす試みを、これからしていこうと思っています。

でも、面倒なことをして、精神的にぎすぎすして排他的になってしまう、
そういう域には達したくない、というのがモットー(?)です。
かっこよく、できたらいいなぁ・・・(何の話?)。

さて、以下はダンボールコンポストの経過記録です。

***
17日目■2006・2・10/ゴミ268g/地温28℃

      前夜ダンボールのカバー&古いコートを試しに取ってみる。
      ガーン!一気に朝23℃に下降!

18日目■2006・2・11/ゴミ110g/地温28℃

      堆肥化促進剤小さじ1+きな粉大さじ1投入

19日目■2006・2・12/ゴミ138g/地温18℃

      朝20℃、その後も上がらず!

20日目■2006・2・13/ゴミ0g/地温31℃

      古いサラダ油50cc+木酢液スプレー
      31℃に!水分が足りなかったかも!
      この日から木酢液を毎日少しスプレーする。

21日目■2006・2・14/ゴミ140g/地温33℃

      米ヌカ30g投入

22日目■2006・2・15/ゴミ245g/地温33℃

23日目■2006・2・16/ゴミ155g/地温33℃

      揚げ物の油かす投入

24日目■2006・2・17/ゴミ415g/地温33℃

      残飯投入

25日目■2006・2・18/ゴミ45g/地温48℃

      きな粉20g+古いサラダ油50cc投入
      モクロミ通り、はじめて40℃台突破!
      湯たんぽをはずす

26日目■2006・2・19/ゴミ180g/地温43℃

      湯たんぽをはずす
      40℃あれば、湯たんぽなしでも大丈夫みたい

***

30℃台でもゆるやかに発酵&分解はされているそうですが
ゴミが減った実感がほしくて、40℃台をキープさせようと思いました。

たしかに土の色が少し黒くなり、
1ヶ月前に入れたカブの皮などがなくなっています。

1.5キロの原料の中に、のべ4.2キロのゴミを入れてきたことになります。
「4.2キロの生ゴミがキッチンにそのままある」と思うとゾッとしますが、
それを感じさせない、炭と微生物の共同作業には驚かされます。

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February 10, 2006

続・生ゴミ肥料03

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かすかに独特の優雅な香りがして、ヒヤシンスが咲きながら成長しちゃってます。
寒暖差で虫メガネ(ズーム利用)がくもり、偶然いいショットになりました。

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庭に挿しておいたリンゴに食痕が♪
全然気づかなかったけど、ヒヨドリが来たのかなー?(^^)

***

さて、ダンボールコンポストの温度がなかなか上がらず、
何かいい方法はと探していたら・・・

ダンボールコンポストを普及する釧路友の会発行の「ぱっくん通信」に
こんな情報(我が家のぱっくん自慢・ケイ子さんの記事)が!!

な、なるほど!人間と同じですね、つまりは湯たんぽです。

そうして、こんなふうにして、あっためてやりました。
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ダンボールのカバーに着なくなったコートを安全ピンで留めて覆い、
寝る前に、熱湯入りの小さなペットボトルを2つ、入れます。
ペットボトルは「オレンジキャップのホット専用」にしていますが
どのくらい繰り返し使えるのかは不明なので、注意が必要なのです。

以下は経過記録です。

11日目■2006・2・4/ゴミ130g/地温20℃

      ダンボールのカバー&古いコートで覆う
      きな粉大さじ1+堆肥化促進剤小さじ1投入

12日目■2006・2・5/ゴミ140g/地温20℃

      温度が20℃台をキープ!上着の効果か。

13日目■2006・2・6/ゴミ160g/地温22℃

      土のう袋からコンポストにあける
      きな粉50g+古いサラダ油50cc投入
      ペットボトルの湯たんぽを深夜~朝に入れ始める

14日目■2006・2・7/ゴミ100g/地温30℃

      地温が30℃に!!ダンボールの中がほんのりあったかい!
      古いサラダ油30cc+堆肥化促進剤小さじ1投入

15日目■2006・2・8/ゴミ102g/地温33℃

      容器に残ったヨーグルトに水50ccを攪拌して投入

16日目■2006・2・9/ゴミ120g/地温30℃

      容器に残ったヨーグルトに水30ccを攪拌して投入

***

※土のう袋は、湿気を逃がすダンボールの特性を妨げることに気づき、
 使うのをやめて、内容物をじかに入れました。
 これで失敗は許されないのです・・・。

※地温を上げる(発酵を手伝う)のに、きな粉やサラダ油、
 米ぬか、天かす、砂糖、ビールなども◎だそうです。

***

この厳寒季にスタートしたのは、ハエなどの虫や腐敗臭が発生しないと想像したのと
(虫は嫌いではありませんが、仲良くはできませんので・・・(^^;)
完全な肥料として使うには、半年前後はかかるそうなので
庭の花が咲く頃に使えたらいいなぁ、というモクロミからです。

ゴミの臭いがまったくしないのには驚きです。
原料のほとんどが「土」ではなく、「炭」であるからでしょうか。
ウチでは「コーヒーがら」と「茶がら」は毎日必ず入れるので
それも消臭効果があるのかもしれません。

ダンボールの中が「もわっ」とあったかいのは
目に見えない小さな生きものたちのパワーなんだと思うと結構カンゲキします!
この微生物の発熱パワーは、融雪などに活用できないのかな~?

しかし、日本広しといえど、夜な夜なゴミに湯たんぽ入れてる人間って、
かなり少数だと思われます・・・。(^^;;;

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February 04, 2006

続・生ゴミ肥料02

今朝はとっても冷えました・・・。

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カーテンについた結露が小さなつららになっています。

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窓の結露が凍っているのが分かるでしょうか?
サッシの窓も「えぃっ!」と力を入れて開けないと、開きません。
この窓は、ハンドルを回して開けるタイプで、氷が解けないと開きません。
こんな暮らしがあることすら、ここ福島に来るまでは知りませんでした。

***

さて前回ご紹介した、ロボットのようなコンポストの全容はコレです。

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ビニール製土のう袋は、メッシュ状になったもので
ピートモス、くん炭、地温計と共にホームセンターで販売しています。
底に湿気が溜まった時や、虫の発生、肥料化の失敗時を想定して
この土のう袋に入れることにしました。

以下は、10日間の記録です。

1日目■2006・1・25/ゴミ180g/地温16℃

2日目■2006・1・26/ゴミ130g/地温15℃

3日目■2006・1・27/ゴミ260g/地温16℃(堆肥化促進剤小さじ1投入)

4日目■2006・1・28/ゴミ170g/地温16℃

5日目■2006・1・29/ゴミ175g/地温16℃

6日目■2006・1・30/ゴミ200g/地温20℃(堆肥化促進剤小さじ1投入)

7日目■2006・1・31/ゴミ130g/地温20℃

8日目■2006・2・1/ゴミ165g/地温16℃

9日目■2006・2・2/ゴミ175g/地温18℃(堆肥化促進剤小さじ1投入)

10日目■2006・2・3/ゴミ200g/地温16℃

※堆肥化促進剤・・・生ゴミアップZの名前で売られています。
 有効微生物と酵素・米ヌカ・活性炭などを完全発酵させたものです。
 米ヌカ単独でも代用できると言われています。

※ウチは夫婦ふたりの食卓で、ゴミ発生量も少ないことから、
 ピートモス960g・くん炭640gの量を使っています。

※塩分のあるもの(微生物を殺してしまう)や
 貝・玉ねぎの皮・卵の殻(分解しにくい)は、入れていません。

※1日数回混ぜて空気に触れさせています。

今のところ、臭いもないですが、発酵を表す地温の上昇もありません。
部屋の気温は、明け方約7℃~日中約20℃。
ちょっと微生物には寒い環境なのかもしれません。

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January 28, 2006

続・生ゴミ肥料01

窓辺で育てているヒヤシンスの蕾が少し見えてきました。

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庭ではこの寒さの中、昨秋植えた水仙の芽が出ていて、
陽が長くなってきつつあるのを敏感に察知しているんですね。

***

2005・10・6「怪しい興味」に、あたたかいコメントを頂戴しながら、
長らくサボっていた生ゴミの肥料化を、再開しようと思います。
あの時つくったもののその後は・・・どうぞ聞かないでください。(^^;
私なりにあれから情報収集した結果、以下のやり方で再トライすることにしました。
何かにつけ、失敗&挫折で三日坊主になってしまうのを、ブログで公表することで
見栄っぱりな性格が良い方向に導いてくれたらいいなぁと思います。

■プロローグ-----

生ゴミを肥料化すること、そのものは庭や畑をお持ちの方なら
そのまま土に埋めることで実践されている方、多いと思います。

しかし、私の住まいは借家で、猫の額ほどの庭しかなく
住宅地の中なので、なかなかそのまま埋めることはできません。

そんな環境下で、「小さなコンポスト」の実験に背中を押されたのは
以下のHPの影響です。

「mopage/私の小さなお庭の花と薔薇たち」
 京都にお住まいのnaomiさんが実践された、生ゴミ肥料の作成記録は
 32ページにも渡り、実に丁寧に詳しく分かりやすく説明されています。
 失敗しても、そこから読み取れるものを糧にして、試行錯誤されていて
 とても身近に感じられるその内容には、私もやってみようかな、と思わされます。

しかし、ズボラな私には、naomiさんのマネはできず、
何かもっと簡単にできる方法はないかなぁ~と探していました。
そこで知ったのが・・・

「小樽市/ダンボール式生ゴミ肥料化の手引き」
 土が長い時間雪の下に閉ざされてしまう北海道では
 家の中での生ゴミ肥料づくりが推進されており、
 ダンボールを使ったその手軽な方法に驚きました。

そして、この方法を実践された方の記録が・・・

「くしろ石炭.com/私にもできるプチリサイクル」
 釧路コールマイン(株)と市民団体が手をつなぎすすめる、
 石炭リサイクルプロジェクト。
 サイト管理者であり主婦である、るんちゃんの生ゴミ肥料づくりです。

興味がおありの方は、一度のぞいてみて下さいね。

***

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さて、こんなものを作って、(ロボットのおもちゃみたいだ・・・(^^;)
現在、毎日生ゴミを投入し、温度を計って発酵状態を待っています。
その経過と記録は、随時まとめて書いていこうと思っています。
どうなりますやら・・・?!

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October 06, 2005

怪しい興味

まさか、あのゴミ当番から、こんな興味がわくとは・・・。

***

私の町内では、ゴミ収集場所の掃除当番を

1週間ごとに巡回で受け持つことになっています。

生ゴミの日には、カラスが1袋分くらいは荒らすので

それを掃除したり、出し間違いを持ち帰ったりする、

誰もが嫌う、その当番が、先月まわってきました。

町内の世帯数が少なくはないので、1年に1回まわるかどうか

なのですが、やっぱり悪臭がする気候の頃は嫌なもの。

私のその日も、結構暑い日で、カラスのおバカが荒らすもんだから

やれ残飯だの、それはそれはひどいことになっていて

眉間に深いシワを作って掃除しながら、ふと、思ったのでした。

「こんな掃除がなくなるように、ならないものか?!」と。

「生ゴミさえなきゃ、カラスは来ない。絶対荒れない。」と。

***

たったふたりの家庭ですが、生ゴミって毎日結構でるもの。

「これって、ほんとに、燃やしてしまうほど価値のないもの?!」

今流行りの、じゃないけれど、「もったいないなぁ」と

生ゴミをなんとか活かせないかと、思ってしまったのでした。

そして、嫌気発酵と好気発酵をさせれば、

生ゴミは堆肥になり、良質の土が手に入ることを知り

今、夫の冷たい視線を浴びながら、(^^;

ペットボトルで小さな実験をしています。

今日、その中で、目に見えた変化がありました。

また、報告は後日。・・・って読むヒトいるのかなぁ。(^^;

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