「クマを知る」勉強会
軽井沢でクマとの共存を目指して活動している「ピッキオ」による
「クマを知る」勉強会に参加してきました♪
情報を正確に伝えるために、
教えて頂いたことだけを、箇条書きにしておきます。
全国的なニュースになっている、大きな「おとなりさん」と
うまく共存できるヒントになりますように。
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○福島県で捕獲されたツキノワグマの数は、
2006年327頭、2005年57頭、2004年132頭。
○成獣の平均体重、オス60~80kg、メス30~40kg。
○会津で捕獲されたツキノワグマ12頭のうち
月の輪模様のないクマは4頭いた。
○ツキノワグマは、積極的に狩りをしないが、
カモシカやヒトの死骸を食べる例は報告されている。
○ツキノワグマのオスは、子グマを襲うことがあるため
子連れの母グマは、オスを避けて行動している。
○冬眠中は、意識があるが、身体の代謝が低下しているため
排泄はまったくしない。
○子グマがひとり立ちするまで1年半~2年かかる。
○クマは冬眠中(1~2月)に出産する。
○生まれたてのクマは、わずか250g。
○クマの年齢は、捕獲時に抜いた歯をスライスして
その年輪のようなものを数えることにより、推測する。
○子猫ぐらいの大きさの子グマは、
大人の女性と同じくらいの力で、前足を引くことができる。
○クマの寿命はおよそ20年。
○捕殺されたクマは、土に埋めることが義務づけられている。
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質問の機会があったので、私も1つさせていただきました。
キャンプの際、食事の痕跡を、
ファスナーを閉じたメッシュタープ内でさえも、
残さない方が良い、とのことでした。
海外では、睡眠と食事のテントを分けることはもちろん、
調理をした洋服さえも必ず分別する習慣があるそうです。
視力の弱いクマは、嗅覚により、食べ物を探し場所を覚えるためです。
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改めてクマは怖い、圧倒的に強い、と思う反面、
なんて弱く、臆病なんだろうと思うと、切なくなってしまいます。
あれだけ大きな身体を維持するために、
小さな小さなドングリや、ハチやアリ、
どれだけ食べなくちゃいけないんだろう?
たくさん食べて、たくさん移動し、たくさん排泄できるからこそ
クマの臼歯は、木の実をすりつぶして消化するようには
できていないんじゃないのかな、
木々の種をばらまき、森づくりの役をやっているんじゃないかな、なんて。
けれど、参加者の中には、被害に遭われた方もいらっしゃり、
安易にクマの生態を美化するような気持ちではなく、
「隣人」を知り、正確な情報を持つことがまず大切なんだと思わされました。
・・・耶麻郡北塩原村
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