November 28, 2006

「クマを知る」勉強会

Shimo

軽井沢でクマとの共存を目指して活動している「ピッキオ」による

「クマを知る」勉強会に参加してきました♪

情報を正確に伝えるために、

教えて頂いたことだけを、箇条書きにしておきます。

全国的なニュースになっている、大きな「おとなりさん」と

うまく共存できるヒントになりますように。

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○福島県で捕獲されたツキノワグマの数は、
 2006年327頭、2005年57頭、2004年132頭。

○成獣の平均体重、オス60~80kg、メス30~40kg。

○会津で捕獲されたツキノワグマ12頭のうち
 月の輪模様のないクマは4頭いた。

○ツキノワグマは、積極的に狩りをしないが、
 カモシカやヒトの死骸を食べる例は報告されている。

○ツキノワグマのオスは、子グマを襲うことがあるため
 子連れの母グマは、オスを避けて行動している。

○冬眠中は、意識があるが、身体の代謝が低下しているため
 排泄はまったくしない。

○子グマがひとり立ちするまで1年半~2年かかる。

○クマは冬眠中(1~2月)に出産する。

○生まれたてのクマは、わずか250g。

○クマの年齢は、捕獲時に抜いた歯をスライスして
 その年輪のようなものを数えることにより、推測する。

○子猫ぐらいの大きさの子グマは、
 大人の女性と同じくらいの力で、前足を引くことができる。

○クマの寿命はおよそ20年。

○捕殺されたクマは、土に埋めることが義務づけられている。

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質問の機会があったので、私も1つさせていただきました。

キャンプの際、食事の痕跡を、

ファスナーを閉じたメッシュタープ内でさえも、

残さない方が良い、とのことでした。

海外では、睡眠と食事のテントを分けることはもちろん、

調理をした洋服さえも必ず分別する習慣があるそうです。

視力の弱いクマは、嗅覚により、食べ物を探し場所を覚えるためです。

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改めてクマは怖い、圧倒的に強い、と思う反面、

なんて弱く、臆病なんだろうと思うと、切なくなってしまいます。

あれだけ大きな身体を維持するために、

小さな小さなドングリや、ハチやアリ、

どれだけ食べなくちゃいけないんだろう?

たくさん食べて、たくさん移動し、たくさん排泄できるからこそ

クマの臼歯は、木の実をすりつぶして消化するようには

できていないんじゃないのかな、

木々の種をばらまき、森づくりの役をやっているんじゃないかな、なんて。

けれど、参加者の中には、被害に遭われた方もいらっしゃり、

安易にクマの生態を美化するような気持ちではなく、

「隣人」を知り、正確な情報を持つことがまず大切なんだと思わされました。

・・・耶麻郡北塩原村

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March 12, 2006

炭焼き体験

安達太良山のふもとにある、ふくしま県民の森・フォレストパークあだたらにて、
炭焼き体験のイベントがあると、朝、ネットで発見。
予約確認を移動中の車中でとり(笑)、滑りこみセーフで出かけてきました。

今回つくったのは白炭(しろずみ)。
数日かけて窯の温度を下げる黒炭(くろずみ)と違って、
窯の口から空気を入れて温度を上げ、迅速に炭を出し灰をかぶせて消火します。

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前日に係りの方が入れた木材を、鉄製のかぎ棒で窯から出すクロミニ選手。
(1泊2日で参加されているご家族が多数いらっしゃいました)

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窯の中は真っ赤に燃え、近づくだけで顔が熱くなります。
慎重に扱わないと、炭が簡単に砕けてしまいますし、
手早く出さないと、灰になって使い物にならなくなってしまいます。

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灰をかけて30~40分で冷めたものを、ざるで漉すクロミニ選手。

4ケタあったであろう、窯の温度は30~40分という短い時間で冷えてしまいます。
その間に・・・♪

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こんなのを作って・・・

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入れたら5分で、こんなふうに♪

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7つを所有するダッチオーブンの達人、鈴木比良氏によるこの壮観★

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で、ローストチキンと味付けしないままの野菜たち♪
コッヘルじゃ出ないよね、この湯気と香り。

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生ゴミ堆肥づくりで、もみがらくん炭や泥炭を使ってから
身近に感じていた炭の存在。

炭のパワーはトコトンやさしい炭の本(日刊工業新聞社)で、予習していましたが
炭焼き窯の赤々と燃えるあの熱い色、出したばかりの炭の白い色。
ふっくらカリカリに焼けたピザと、あま~い野菜たちの素朴な風味。
そして、全身に染み付いた炭のにおい。・・・まさにカラダで学んできました♪

・・・安達郡大玉村

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February 21, 2005

氷上の怪人たち

DSC0001715氷結した桧原湖に、念願の初ワカサギ釣りに行った。湖畔の店からは、スノーモービルに連結した6人乗りのソリで、ポイントまで送迎してくれるというので乗り込むと、これが、「怪人」にならなければならない所以なのだった。おっちゃんのスノーモービルは、一面真っ白に凍りついた桧原湖の上を、調子よくぐんぐんスピードを上げて走る。後ろの、大型みかん箱のようなソリに乗った私たちは、まるで馬車に乗ったかのような振動と、頬が冷凍みかんになってしまいそうな冷たい向かい風に、なすすべもない。しかし、これが辛いと同時にたまらなく楽しいので、声をあげて笑っていた。
肝心の釣りは、約6人定員の小屋の中。ストーブの上で温めた、冷凍鍋焼きうどんなどをはふはふ食べながら、寒さとは無縁である。既に穴の開けられた湖面から、半分に切ったサシを5つの針に付けて、水深約10メートルに落とし、湖底すれすれを誘う。3時間ほど頑張ったが、4人で8尾。しかも私はボウズと、人に言えないほど寂しい釣果で終わった。釣れたてのワカサギの色は、少しパープルがかったラインがとても美しく、スーパーで売られているワカサギとは全然違う。夕飯には天ぷらにして美味しく食べたが、これも絶品だった。ワカサギ釣りは100尾で1束と数えるらしい。早くそんな数え方がしたいが、サシはまだ触れない・・・。漁業組合の日釣り券700円・スノーモービルの送迎+ストーブ付きハウス+サオ+エサ+仮設トイレ(半日)3500円。
・・・耶麻郡北塩原村 

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January 07, 2005

クマ遭遇体験から

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12月中旬、土湯温泉の仁田沼でクマに遭遇した私の体験から言えること●このような土は熊のエサ場●熊鈴は役に立たない●見た瞬間は凍りつき心臓は16ビート・・・
昨年は、クマについて知りたい気持ちが妙に強かった。きっかけは、クマ牧場の紹介チラシ。掲載されているクマの写真を見たら、なんとなくひっかかった。脅威であるはずのクマを、観光材料にしていることが、すんなり飲み込めなかった。熊谷達也「邂逅の森」をはじめ、「山でクマに会う方法」「ツキノワグマ・追われる森の住人」などを読み漁っていただけに、遭遇は運命的(?)な感じすらした。しかし、それは後日感じたこと。人間には、恐怖の記憶を浄化させようとする本能があるのかもしれない。いや~怖かった!!
・・・福島市土湯温泉

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